書泉ブックマート閉店かあ

神田神保町にある書泉ブックマートが今月いっぱいで閉店するそうで、

ネット上でいろいろ残念がっている人が多く、自分もその一人です。

世話になったからなあ。

ブックマートはいま書いたように本屋の聖地・神保町にあります。

近くに三省堂書店もあったり、姉妹店の書泉グランデもあったり、

なにより古書なんかをそろえている小さな本屋がたくさんある。

神保町といえばむしろそっちがメインだろうけど、

ぼくらのシュミからすると、やはりブックマートが聖地だね(笑)。

とにかくサブカルチャーに関する本がそろっていた。

サブカルなんてカッチョイイ言い方ではなく、オタク御用達というのが一番適切か(笑)。

普通のマンガもそのテの小説も、

アンソロジー系のマンガもそれ系の雑誌も、

アイドル写真集や雑誌も、とにかく全部そろってた。

それほど広い敷地ではないけど、6階くらいまであって、そこに所狭しと並んでいたな。

ぼくが一番通っていたのは20年くらい前かな。チャリンコです(笑)。

でも逆に言やあチャリンコで通えるくらいの距離にあったのはとても助かった。

うちの近所にももちろん本屋はいくつもあったし、それなりに大きいところも結構あった。

錦糸町駅ビル4階のストアブック談(ここもいつの間にかなくなってたなあ)もそっち系に力を入れていて、

マンガからそのテの本から品ぞろえは相当なものだったから重宝させてもらったし、

錦糸町にはアニメイトもあるから、

本当にある程度だったらここで欲しいものは手に入った。

でもここにもないものがブックマートには、まず確実にあったんだよね(笑)。

だから特に欲しいものがなくても、

時間があればつい行って店内を物色するだけで充分楽しかった。

本好き・本屋好きは、本屋に行くだけで幸せ(笑)。

当時は1階が小説フロアで、

2階・3階がアイドル系や鉄道やらのフロアだったかな?

で、4階とか5階がマンガやなにやらで、

自分はもっぱらこのフロア専門でした(笑)。

棚や平積みの台の隙間を縫うような細い道を歩きながら、

いろいろ見るのが楽しかった(笑)。

でも確かに、それからしばらくすると行かなくなっちゃったなあ。

ぼくのオタク力が低下したっていうのもあるけど、

サブカルチャーの地位が社会的に上昇したのが大きいかもしれない。

普通の本屋、特にチェーン店では、

それまでマニアックとされてたマンガやら小説(ラノベ)やらの充実度がハンパなくなってきたからね。

単行本もジャンプやマガジンみたいなメジャー誌のだけじゃなく、

メディアワークス系?のようなマンガもズラーっと並んでて、

それこそ質量とも当時のブックマートくらいあるかも。

あと個人的に、ほんのちょっとだけど神保町より秋葉原の方が近いっていうのがある(笑)。

そこにブックマートと遜色ない品ぞろえの姉妹店、書泉ブックタワーができて神保町まで足を伸ばす必要がなくなり、

またアキバ全体がオタク系の書籍にも力を入れ始めたから、

ますますあっちまで行く必要がなくなってしまった。

それと自分は使ったことほとんどないんだけど、

Amazonとかネットショップの隆盛も大きいんだろうな。

ネットの検索能力自体もか。

実は去年か一昨年か、ブックタワーに行ったことがあるんですが、

いろんなところで言われてるように、極端にリニューアルしていたのね(苦笑い)。

局面を打開するのに一点に集中するというのは間違ってないだろうけど、

ぼくらには用のない場所になってしまったのは確かだったな(苦笑い)。

だからぼくらにとっては、もうノスタルジーの対象でしかないのかもしれないけど、

それでもあの、どこか古い建物や狭い階段に触れることができなくなるのは、

やっぱりちょっと寂しいか。

閉店までにもう一度行っておきたい気もするが、

自分と同じこと考える人も多そうだし、結構混んじゃうかもしれないな(苦笑い)。 

monophobia

思ったことを思ったままに

0コメント

  • 1000 / 1000